教授挨拶
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professor

教授ご挨拶

2023年4月から当学において放射線治療学講座が独立した講座として誕生しました。

 放射線治療医にとって画像診断の知識を重要とする意見もありますが、放射線治療医はがん診療の専門家ですので、腫瘍学の知識を蓄積することがより重要だと私は考えています。がん診療において集学的治療が当然となっており、「放射線治療と手術のどちらを選ぶか?」の時代から「放射線治療、手術、薬物療法をどのような順番で組み合わせるか?」の時代となっています。治療選択肢が複雑化する中で、依頼された放射線治療を請け負う“受動型”の放射線治療ではなく、キャンサーボードなどを通じて各臓器専門の内科医・外科医と治療適応に関してディスカッションを行い“能動型”の放射線治療を実践していくことが重要です。当講座のスタッフには、治療適応に関して各臓器別腫瘍の専門家と質の高いディスカッションができる能力を磨いて欲しいと考えています。

聖マリアンナ医科大学病院では2023年に新しい放射線治療フロアがオープンしました。最新の放射線治療機器環境下での研修が可能です。最新型の汎用型リニアック2台と密封小線源治療装置を有し、オーソドックスな放射線治療を学べます。放射線治療患者は年間750人程度であり、大学病院ですので様々な癌種を幅広く経験できます。加えて、当部門では病棟は有しておらず、当直業務もありません。放射線治療業務に集中して研修できます。

研究面では、積極的に多施設共同臨床試験に参加しており、放射線治療関連の新規治療開発に力を入れています。とくに骨転移などに対する緩和的放射線治療の治療開発では、主要評価項目が生存期間ではなく疼痛スコアなどの患者報告型アウトカムとなるため臨床試験実施の難易度が高いのですが、このような臨床試験にも積極的に取り組んでいます。

放射線治療学は面白いですよ。ぜひ一緒に放射線治療学の高みを目指しましょう。

放射線治療学講座

主任教授 中村直樹

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